• 2012年03月28日

    県民公開シンポジウム 開催報告

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平成24年3月4日 中電ホール(名古屋市中区)において第2回県民公開シンポジウム"がん患者とともに考えるセミナー"「がん治療口から食べて人間らしく乗り切りたい!」開催された。今回は〜おいしさは食環境から〜テーマに、おいしく食事を続けるために環境をキーワードに多角的に考えた。国立がん研究センター東病院 管理栄養士の落合由美氏による特別講演ではがん患者の症状にあわせた食事の工夫がいくつか紹介された。食事は栄養だけでなく精神的な役割を持ち、生きる意欲や治療に前向きになれるパワーを持っている反面、食べられないことで患者や家族の悩みになることもあり、その悩みを共有し解決していくことが大切だと話された。医療ジャーナリストの福原麻希氏は「食べる」を支える多くの職種の中から6職種を紹介。患者自身が自分と関わってくれる職種を知っておくことが大切で、このことを記事や本に書くことで、多くの人に知ってほしいと述べた。名古屋大学大学院工学科 教授 谷口元氏より病院はホスピタルの語源でもある"もてなしの館"としての環境を整えることが重要で、そこでの食環境をどう考えていくかが課題であると強調された。愛知県がんセンター中央病院 摂食・嚥下障害看護認定看護師の青山寿昭氏は胃ろうの患者から同じ仲間がほしいと告白された経験から「食事に関する患者会」を立ち上げようとしていると熱い思いを語られた。愛知県がんセンター中央病院 歯科衛生士 長縄弥生から、がん治療中の口の環境を整えることのメリットを紹介し、在宅歯科診療や診療室での歯科衛生士はそれぞれの立場で出来ることを考え、実行してほしいと言及した。最後に座長である東京医科歯科大学の川渕孝一氏から、二人に一人ががんになる時代。その治療の多様化に伴い、リスクも多くなっているが、多職種がチームとなって助け合いが重要とシンポジウムをまとめた。パンフレット.pdf


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