• 2012年06月06日

    シンポジウム「歯科衛生士業務を考える」 開催報告

シンポ1.jpgのサムネール画像平成24527日(日) ウィルあいち(名古屋市東区)において歯科衛生士の業務について考えるシンポジウムが開催された。基調講演に昭和大学 教授 向井美恵先生を迎え「歯科衛生士の今後に期待する」と題し、先生が思い描く歯科衛生士、希望する具体的な歯科衛生士像についてご講演された。平成24年度診療報酬改定の概要から、チーム医療・連携医療の必要性、歯科衛生士が他職種との協働に必要なチームアプローチ、病院・診療所の機能分化・連携におけるチームマネジメント能力、口腔ケアの良きコーディネーターであることが必要であると述べられた。

 その後のシンポジウムでは「求められる歯科衛生士に!」をテーマに広がりつつある現場の状況に合わせた口腔機能管理について検討された。

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藤田保健衛生大学病院歯科口腔外科 渡邉理沙より「病院から」周術期におこなう専門的口腔衛生管理において医科との連携・地域歯科医療機関との連携の重要性と課について提示された。医療法人珪山会 老人保健施設 若宮第一 伊藤裕美子は「入所施設から」急性期・回復期・維持期の歯科医がいない複合施設での現状、他職種との連携やシステム化をする際の工夫してきたことを述べた。シバタ歯科医院訪問部 小林敦子より「在宅訪問から」終末期の口腔管理、他職種との連携について一症例を通して紹介された。衣浦東部保健所 深見亜津子は「行政から」地域のネットワークづくり事業における糖尿病の合併症である歯周病へのアプローチの内容紹介、歯科衛生士の役割について語られた。三河歯科衛生専門学校 近藤保子より「教育養成から」3年制移行に伴う新しい取り組みや、高齢者・障がい者・口腔ケア・摂食嚥下などの新たに加わった養成項目について紹介された。

歯科衛生士の役割は歯科疾患の予防という観念から、近年は業務範囲も広がりさらに重要視される傾向にある。今後活躍の現場が更に広がることを期待する。

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