2012年08月14日
研修会「摂食・嚥下機能の基礎知識(生理)」 開催報告
平成24年7月29日(日)名古屋ユマニテク歯科製菓専門学校において、新潟大学大学院摂食・嚥下リハビリテーション学分野 井上 誠 教授を迎え「摂食・嚥下機能の基礎知識」というテーマで研修会を開催した。
講義内容は「嚥下障害と高齢化」「摂食機能の基本」「咀嚼することの意義」を生理的機能の視点から解説。日本人高齢者の死亡原因第3位でもある「肺炎」の原因を摂食嚥下機能のメカニズムから説いた。講義の後半には井上先生の新潟大学歯学部での摂食嚥下や口腔ケアの教育が紹介され、この分野における歯科医師や歯科衛生士の役割にも言及した。
短い時間に内容が凝縮されていて難しいと感じる部分もあったが、先生はその都度受講者が理解をできているか確認し、質疑応答にも丁寧に回答。受講者は満足そうであった。
口腔機能管理に携わる専門職団体として機能の原理原則である生理学の研修会を毎年開催する必要性を強く感じた。
Y.Kさん 「短い時間にかかわらず、データや根拠に基づいた基礎的な内容をわかり易く教えていただけてとても良かったです。」
O.Sさん 「難しかったです。他職種の方へ口腔内の様子を説明する際、しっかりと説明し、答えられるようにしたいと改めて思いました。」
T.Mさん 「午前の内容はやや難しかったですが、午後の内容は理解しやすく勉強になりました。先生のお話の中で、正常な状態を理解し、どこに問題があるかを判断する力をつけることが必要だと感じました。基本的な勉強が大事だと改めて感じました。」
愛知県歯科衛生士会は、社会的ニーズに適切に対応できる人材を育成する目的で摂食嚥下機能に関する研修の充実を目指しています。当研修の特徴は、摂食嚥下に関する一連の知識や技術をシリーズで学べることです。会員、非会員、県内、県外と問わず多くの参加をお待ちしております。詳しくは、研修会情報(http://aichi-shika.com/workshop/)をご参照ください。(広報委員 森下)