• 2021年10月26日

    【研修会開催報告】がん患者に対する歯科衛生士の対応Ⅰ あらゆる病期のがんへの対応方法

今年度7回目となる愛知県歯科衛生士会研修会が10月17日に開催された。

今回のテーマは「がん患者に対する歯科衛生士の対応Ⅰ あらゆる病期のがんへの対応方法」とし,島根大学医学部歯科口腔外科学講座 松田悠平先生にご講義いただいた。


「歯科衛生士は口腔ケアをしてはいけません」という興味深いトピックからはじまり、「歯科衛生士は病院・施設の口腔を管理する」という口腔健康管理の視点から口腔保健学の在り方について考える内容であった。

歯科衛生過程の概論については、マネジメント理論に基づいた解釈について分かりやすく講義いただいた。

歯科衛生士はマネジメント理論を口腔保健に活かす事で口腔の管理者として活躍できる専門職だとあらためて感じられる内容であった。

歯科衛生過程の展開方法については、アセスメントを構成する要素について詳しく解説して頂き、歯科衛生診断に結びつく思考について理解を深める機会となった。

がん患者に対する歯科衛生過程の適用については、ヒューマンニーズ概念モデルに基づいた実際のプロブレムから対応方法について解説いただいた。

歯科衛生診断に用いる語句については、あらゆる文献から得られた知見を解説いただき、新たな学びに繋がる内容であった。

また、がん治療に関する最新の情報や、がん患者に対する口腔健康管理の有効性に関するエビデンスを示していただき、歯科衛生士が知っておくべき知識を習得する機会となった。

受講者からも、「歯科衛生過程に対する苦手意識があったが、今回の研修で理解できた。」など好評の声が上がっており、有意義な時間を共有することができた研修会となった。

愛知県歯科衛生士会の研修会では、あらゆる分野で活躍する歯科衛生士が講師を務め、研修中に提示される症例から、歯科衛生過程の展開方法を学べるよう企画している。

今後も、受講者の皆様が共感できる内容を研修会に取り入れていきたいと考える。


生涯研修委員 木村菜摘


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