2024年09月24日
【研修会報告】地域包括ケア対応歯科衛生士養成事業研修会 名古屋会場
9月16日(月・祝)地域包括ケア対応歯科衛生士養成事業研修会が開催された。コロナ禍を経て初めての集合型の研修会だったが、36名の受講者が参加した。
午前中は小牧市福祉部地域包括ケア推進課、保健師の澤野萌先生を講師としてお招きし「小牧市における地域包括ケアシステムの現状と課題」というテーマでご講義いただいた。小牧市の概要や現状についての説明から始まり、地域包括ケアシステムにおける取り組みなど具体的な実施例や地域資源などについて学んだ。澤野先生からは「歯科衛生士の皆さんの助言から気づきがあり、自立支援には口腔の状態が大きく関係するため歯科衛生士の関りは必要なことです。」と大変うれしいお言葉をいただいた。
午後からは愛知県歯科衛生士会 高齢者医療福祉委員会が講師を務め「地域資源・地域課題にも視点を向けた助言ができる人材になる」というテーマで地域ケア会議の事例検討をグループワークで行った。受講者を6つのグループに分け、各グループに委員が1名ファシリテーターとして入り進行した。グループワークには澤野先生より提供いただいた事例資料を使用し、実際の会議を模して事例提供者による事例の説明をしてから、グループでの事例検討に進んだ。先ずは各自が事例から質問事項や問題点を考えて書き出し、その後グループで話し合い、内容を共有した。各グループで活発な意見がでている様子で最終的には助言・提案を発表した。
一日を通しての研修会だったが、集合型のリアル感を体感できるとても良い研修会だった。歯科衛生士として地域包括ケアシステムの構築にどのように関わっていくかを考える有意義な時間を持つことができた。
愛知県歯科衛生士会高齢者医療福祉委員会 青栁由佳