2024年12月16日
【研修会報告】病院歯科衛生士が知っておきたい令和6年度診療報酬改定
2024年12月1日 愛知県歯科衛生士会研修会が開催された。
藤田医科大学 医学部 歯科・口腔外科学講座 小林義和先生をお招きし「病院歯科衛生士が知っておきたい令和6年度診療報酬改定」をテーマにご講義いただいた。
午前の部では公的医療保険の仕組み、診療報酬改定のポイントなどについて学び、診療報酬改定を通して日本の医療の方向性、歯科衛生士に求められるニーズ、診療報酬の根拠を理解することが必要であると学んだ。
研修後の質疑応答では、緩和ケア患者に対する介護保険と医療保険の算定についてなど、多くの質問が寄せられ、受講者の関心の高さがうかがえた。
午後の部では今回の診療報酬改定で新設された、「リハビリテーション・口腔・栄養連携体制加算」をテーマにグループに分かれてディスカッションを行った。
はじめに、病院歯科保健委員会 理事 石本多実より、今回加算が新設された背景と病院歯科衛生士の多職種連携の現状などについて説明があった。
その後グループごとに「入院患者の口腔内の評価に歯科が関わっているか」「多職種との連携状況」「歯科衛生士としての課題」についてディスカッションを行ない、勤務先での現状と問題点について積極的に意見交換を行い発表した。
小林先生からは、現状での取り組みが診療報酬に直接結びついていなくても、それは無駄なことではなく、歯科衛生士が関わることによるメリットを実績にしていくことが重要であるとメッセージをいただいた。
受講者からのアンケートでは「診療報酬について噛み砕いて説明していただき理解しやすかった。」「歯科衛生士がもっと必要とされるよう頑張りたい。」「他施設の歯科衛生士と意見交換ができて刺激を受けた。今後の業務に活かしたい。」など多くのポジティブな意見が寄せられた。
愛知県歯科衛生士会では来年1月、2月に障害児・者に関する研修会、多職種連携に関する研修会を企画している。
病院に勤務する歯科衛生士にも役立つ内容であり、ぜひそちらも受講いただきたい。
病院歯科保健委員会 横町璃紗