2026年01月10日
【研修会報告】全身疾患に詳しくなろう:がん
2025年12月21日(日)から2026年1月4日(日)までの期間、愛知県歯科衛生士会研修会がオンデマンド配信にて開催された。今回は、「全身疾患に詳しくなろう:がん」というテーマに、愛知県歯科衛生士会 田中紘子先生を講師にお招きした。
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は2人に1人といわれており、がん治療中あるいは治療後の患者が地域の歯科診療所を受診する機会も増えている。本研修は、がんについて基本的な知識を深め、歯科衛生士が全身リスク管理を行う上で必要な情報収集、アセスメントの方法を身に付けることができることを目標に開催された。
講義では、がんの病態や分類について学び、がん治療における手術・化学療法・放射線治療それぞれの特徴や、治療の目的である根治・延命・緩和について分かりやすく解説していただいた。治療の目的を理解することで、患者の背景や思いに寄り添った対応の大切さを改めて感じる内容であった。
また、歯科衛生士が行う周術期等口腔機能管理について、その目的や意義を具体例を交えて説明していただいた。口腔ケアが、がん治療を安全に進めるうえで重要であることや、患者の全人的苦痛を理解し、問題点を共有しながら口腔健康管理の必要性を伝えていく支援の重要性を学ぶことができた。
田中紘子先生の講義は、歯科衛生士の視点からの内容であり、参加者からは「分かりやすかった」「今回学んだことを患者さんに活かしたい」といった感想が多く見られた。今回の研修で得た学びを、今後の臨床現場や地域医療に役立てていきたい。
病院歯科保健委員会 岩瀨賀惠
