2026年01月11日
【研修会報告】全身疾患に詳しくなろう:糖尿病
2025年12月21日(日)から2026年1月4日(日)までの期間、愛知県歯科衛生士会研修会がオンデマンド配信にて開催された。今回は、「全身疾患に詳しくなろう:糖尿病」というテーマに、愛知学院大学短期大学部 渡邊幸慧先生を講師にお招きした。
本研修会では、歯科衛生士が日常臨床で関わる機会の多い糖尿病について、基礎から実践まで幅広く学んだ。
はじめに、糖尿病の病態として、定義・分類・診断基準および合併症について解説があった。糖尿病は不可逆的で、慢性的な高血糖状態を主徴とし、1型・2型などに分類される。長期にわたる高血糖は全身にさまざまな影響を及ぼすことから、歯科領域においても正しい理解が重要であることを再確認した。
次に、糖尿病の治療法として食事療法・運動療法・薬物療法が挙げられ、治療目標値や経口薬の特徴について理解を深めた。歯科と糖尿病治療の関係では、糖尿病患者の基本治療における歯科の役割が示された。咬合状態の悪化により食べられる食品が制限されることは、栄養状態の低下やフレイル、サルコペニアの進行につながる可能性がある。また、糖尿病患者では低血糖を起こす可能性があり、歯科処置時にも適切な対応をとることが求められる。情報収集にはJADEC連携手帳が有用であることを学んだ。
最後に、臨床で活かせる内容として、糖尿病患者の口腔衛生管理や食生活への配慮について解説があった。糖尿病そのものだけでなく、患者の心理や生活環境を理解し、正しい知識をもとに寄り添った関わりを行うことの大切さを再認識した。
病院歯科保健委員会 岩瀨賀惠
