• 2021年12月25日

    【研修会開催報告】歯科衛生士が行う摂食嚥下障害の対応Ⅲ~神経・筋変性疾患と脳血管疾患の摂食嚥下障害~

今年度9回目となる愛知県歯科衛生士会研修会が12月5日に開催された。

1日をとおして、愛知県歯科衛生士会 柴田享子先生より『歯科衛生士が行う摂食嚥下障害の対応Ⅲ~神経・筋変性疾患と脳血管疾患の摂食嚥下障害~』というテーマでご講義いただいた。本研修は「歯科衛生士が行う摂食嚥下障害の対応」シリーズの最終章であり、今までのまとめとなる研修であった。本研修は、認定更新研修に該当していたこともあり、県内外からたくさんご参加いただいた。

午前は、柴田先生の提示する症例に対して、受講者が各々思いついたことを挙げながらアセスメントを行い、歯科衛生士としての捉え方や考え方を理解することができた。また、別症例では、講師とともに歯科衛生診断や介入計画の検討を行い、歯科衛生ケアプロセス(歯科衛生過程)の展開の流れや考え方を体験することができ理解できた。

午後は、7月の研修会で学んだ「神経・筋変性疾患」・「脳血管疾患」に関する知識の復習に始まり、病態の共通点や対応の違いをわかりやすく解説していただいた。症例検討を通して「神経・筋変性疾患」・「脳血管疾患」を有する患者のアセスメントや介入時のポイントを確認し、疾患別の対応方法の違いについても理解することができた。さらに、歯科衛生ケアプロセスを実践的に学んだことで、わたしたちの日常臨床がどのような思考の元で行われているのかを理解することができた。

今回の研修会は、チャット機能を活用して受講者が意見を出し合う時間が多く設けられ、積極的に意見が飛び交う様子が印象的であった。職場や経験年数など、立場の異なる視点で捉えた多様な考え方に触れることができ、非常に貴重な経験となった。リモートでの研修会ではありながらも、受講者参加型の活発な研修となり、リモートの利点を生かした有意義な研修会であった。

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