2020年10月08日
研修会「対応できるようになろう!小児・障害児の摂食嚥下に関する知識と介入」開催報告
今年度3回目の愛知県歯科衛生士会研修会が9月27日に開催された。
柴田享子先生(愛知県歯科衛生士会)を講師に迎え「対応できるようになろう!小児・障害児の摂食嚥下に関する知識と介入」をテーマに講義いただいた。
まず、はじめに、柴田先生の経歴の中で、様々な現場での経験から、障害児(者)と関わる楽しさを知り、歯科衛生士として知識を持ち深く理解したいと思ったことがこの分野を学ぶきっかけになったとお話があった。
講義前半は、歯科衛生士が小児・障害児の摂食嚥下に関わるために、発達を理解することが、重要であるということがポイントだった。発達について、「指舐めと指吸い」を例に新生児や乳児期に唇・舌・粘膜などの感覚器の刺激が口を動かす(摂食嚥下)運動器の発達を促すことや定頸(首すわり)するために必要な筋肉は、嚥下に関わる筋肉と非常に関りがあることを解説いただいた。
講義後半は、医療的ケア児の介入に必要な知識についてお話しいただいた。アセスメン
トは、主疾患や口の評価だけではなく、発達の過程、生活環境、保護者との関わりなども重要であるということだった。現在の能力を最大限に活かし発達を促すための対応方法などを柴田先生の豊富な現場経験をもとにされるお話が非常にわかりやすく理解を深めることが出来た。
受講者からは、柴田先生のユーモアあふれる話ぶりと、わかりやすい講義だったと好評な感想が多かった。愛知県歯科衛生士会では、今後も医療的ケア児に対する歯科衛生士の対応について学べる時間を提供する予定である。