2021年08月01日
【研修会開催報告】全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識Ⅰ 心疾患、糖尿病、腎不全(人工透析)
2021年度1回目となる研修会を6月27日に開催した。
「全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識Ⅰ 心疾患、糖尿病・腎不全(人工透析)」
というテーマで、午前、午後120分ずつの講義を行なった。
講義前半は、松木里沙先生(名古屋徳洲会総合病院 歯科口腔外科)を講師に迎え、
心疾患について講義いただいた。
心疾患は、がんや脳血管疾患と並ぶ日本人の三大死因のひとつのため、
歯科衛生士は、口腔と疾患の関係性について患者教育を行い、
継続した口腔衛生管理を行う必要がある。
また、安心・安全な歯科医療を提供するためには、
心疾患の特徴や、治療法、使用薬剤などを理解し、
それらを基にリスク管理や対応方法について検討する必要性を改めて感じた。
講義後半は、石本多実先生(安城更生病院 歯科口腔外科)を講師に迎え、
糖尿病・腎不全(人工透析)について講義いただいた。
疾患の病態や来院時の注意事項などわかりやすい説明があり、
口腔衛生管理を進めていくうえで、どんな関わり方をしたら良いか考えるヒントを多く学んだ。
受講者からは、「経験を踏まえた上での講義内容だったので、臨床でのイメージがつきやすい内容であった」、
「薬剤との関連については、改めてカルテを見返し、
学んだ知識を活かしたい」などの感想が寄せられた。
本年度、最初のオンライン研修会のため昨年度の経験を活かしスムーズな運営を心掛けた。
途中回線が落ちるトラブルがあり、今後の課題があったものの、
受講後アンケートの"集合型研修とオンライン研修では、
どちらが参加しやすいですか?"の問いに93.1%が"オンライン研修"と回答する結果が出ていた。
受講者に配慮した運営を今年度も継続していきたい。
生涯研修委員会 塚本圭子