2021年08月01日
【研修会開催報告】全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識Ⅱ 神経・筋変性疾患と脳血管疾患
今年度2回目の愛知県歯科衛生士会研修会が7月4日に開催された。
今回は、【全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識Ⅱ 脳血管疾患・神経筋変性疾患】を
テーマに2名の講師をお招きし、講義いただいた。
前半(午前)は、脳血管疾患について
蟹江仁美先生(藤田医科大学病院 歯科・口腔外科)に講義いただいた。
脳血管疾患の分類や治療法について分かりやすく説明いただき、
理解を深める機会となった。
また、各疾患の病態や症状に対して起こりうる歯科的事例や
その対応法を具体的に説明していただき臨床ですぐに活かせる知識を学べる良い研修となった。
後半(午後)は、神経筋変性疾患について
松永奈津希先生(愛知県歯科衛生士会)に講義いただいた。
自己研鑽だけでは学びきれない神経・筋の伝達について
詳細な部分を分かりやすく説明いただいた。
介入時の要点として、
【神経・筋変性疾患は進行していく疾患であり、疾患の進行具合を予後予測する】
というポイントを示していただき、
理解が複雑になりやすい脳血管疾患との違いについても学びにむすびつけることができた。
また、その際に考えられる病態や症状に関して分かりやすく提示していただいた。
1日をとおして知識の整理を行ういい機会となった。
今回の受講者から、「講師の方々の説明がとても分かりやすい」、
「症例提示がとてもよかった」、「歯科衛生士としての対応を学ぶことができた」
等多くの感想が寄せられた。
今年度【全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識】の研修は3回にわたりシリーズ化されている。
臨床ですぐに活かせる内容で構成されているため、
病院・施設に関わらず、様々な職場で働く歯科衛生士に参加していただける研修となっている。
今後も、みなさまのニーズに合った研修会運営に努めていきたい。
生涯研修委員会 木村菜摘