2021年08月05日
【研修会開催報告】全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識Ⅲ ~アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型、脳血管型~
今年度3回目となる愛知県歯科衛生士会研修会が7月25日に開催された。
第1回・2回に引き続き、今回は「全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識Ⅲ
~アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型、脳血管型~」と題して、
渡邉理沙先生(愛知県歯科衛生士会)に講義いただいた。
午前は、認知症の病態や主な治療法について、
ポイントを押さえながらわかりやすく解説していただいた。
認知症の分類ごとに、現れる症状の違いや、
それらに対してどのように対応すべきかを具体的に説明していただき、
実践的な知識も深められた。
午後は、認知症患者への日常臨床での対応や、
認知症患者の摂食嚥下障害への対応について講義いただいた。
臨床で認知症患者を対応する際に問診すべき内容や、
コミュニケーションを取る上でのポイント、歯科診療時に配慮すべき点など、
すぐに活用できる知識が豊富な内容となっていた。
また、講義の中では、実際の症例をたくさん提示していただき、
非常にイメージしやすいものであった。
受講者からは、「渡邉講師の説明がとても分かりやすかった」
「動画や症例提示があり、具体的で理解しやすかった」等の講義に関する感想のほか、
「講師が自宅から配信しているとは分からなかった」
「オンライン研修会に参加してみてよかった」等、オンライン研修会に関する感想も寄せられた。
今回で、全3回の「全身疾患の基礎と薬剤の基礎知識」に関する研修会が終了した。
どの回の受講者からも、「明日からの臨床ですぐに活かしたい」
「日々の臨床での疑問を解決できた」等の声をいただいた。
認知症患者が増加傾向である今、重症度は違えど、
どの職場においても認知症患者と接する機会があるだろう。
今回の認知症についての講義も、
多様な職場で働く歯科衛生士の臨床に非常に役立つ研修会となったと感じる。
引き続き、受講者のニーズに合った内容で、スムーズな研修会運営に努めていきたい。
生涯研修委員会 赤平 愛華