2022年02月01日
【研修会報告】口腔外科領域の基礎知識を学ぼう!
今年度14回目、最後となる愛知県歯科衛生士会研修会が1月16日に開催された。
藤田医科大学医学部 歯科・口腔外科学講座 小林義和先生より「口腔外科領域の基礎知識を学ぼう!」というテーマでご講義いただいた。受講者は、病院に勤務する歯科衛生士が半数以上を占めていた。
午前の講義開始前に、Zoomの機能を利用しプレテストを行った。デンタルやパノラマの読影には苦手意識を持つ受講生も多く、正答率は低かったように思うが、講義を聞く上で重要事項を整理することができた。「正常な状態を知らなければ、病変を見つけることはできない」ことから、基礎的な解剖の知識やエックス線所見の見方、また、病院では馴染みのあるCTや MRIの特徴など、たくさんの症例を交えて、分かりやすく説明していただいた。
午後の講義は、口腔粘膜疾患やデンタルインプラント治療について、同じく症例写真を提示していただきながら説明いただいた。メンテナンスなどの際、歯科衛生士が患者さんの口腔粘膜の異常を発見できるかどうかが、早期発見につながる。患者さんの口腔内を評価するためには、普段の臨床においても、正常と異常を比較し、異常を見付けられる視点を養っておく必要がある。 受講者からは「症例の提示が多く、分かりやすかった」「レントゲン写真と解剖図が比較できて、理解につながった」といった意見が多かった。また、講義終了後に行ったポストテストでは、受講者の正答率も上昇しており、理解を深められた講義であった。
今年度の生涯研修委員が開催を予定していた研修会がすべて終了した。昨年度に引き続き、オンラインでの実施が主となったが、県内、県外ともに多くの方に受講いただくことができた。来年度も、沢山の方に受講いただけるような研修会を考えていきたい。