2022年08月11日
【研修会報告】全身疾患の基礎Ⅲ 正しく学び、対応しよう!神経・筋変性疾患と脳血管疾患、認知症について
今年度3回目となる愛知県歯科衛生士会研修会が7月17日(日)にオンラインで開催された。
午前は、岐阜大学医学部附属病院脳神経内科 國枝顕二郎先生を講師に迎え、脳神経疾患と神経・筋変性疾患 認知症に関して、それぞれの病態と進行過程、付随して引き起こされる障害についてご講義いただいた。
一つひとつの疾患について、詳細な説明とともに、写真や動画もあり、大変わかりやすく充実した内容であった。
午後は、北海道医療大学病院 末永智美歯科衛生士より認知症について、原因疾患別の特徴やその対応について、症例を交えてご講義いただいた。
認知症はとても身近な疾患であるため、疾患に対する深い理解と認知症を抱えた方への適切な支援とは何かを考え、実践できるようになることがとても重要であると学んだ。
病院に勤務する受講者が半数を占め、また県外からの受講希望もあった。受講者からは、知識を習得することができた、自身の業務に振り返りができた、業務の参考になった、実践してみたい対応が多くあった、などの感想が多く寄せられ好評であった。
病院、診療所、在宅などの医療現場でも、また福祉の視点でも応用可能な知識であるため、歯科衛生士の業務拡大においては、今回のような全身疾患に対する基礎知識を学ぶ機会の必要性を改めて感じた。
高齢者医療福祉委員会 南波貴代