2023年11月09日
【研修会報告】薬剤の影響で起こりうることを予測できる!血液データを読み取れる歯科衛生士になろう!
2023年10月15日(日)~29日(日) 愛知県歯科衛生士会の研修会がオンデマンドにて開催された。
講師に朝日大学病院薬剤部より藤井佑季先生、愛知県歯科衛生士会より木村菜摘先生をお招きし「薬剤の影響で起こりうることを予測できる!血液データを読み取れる歯科衛生士になろう!」というテーマでご講義いただいた。
受講者は北海道から四国、九州まで全国から93名に上り、過去最多を記録した。
アンケート結果では88%が受講した理由を「テーマ、内容に興味があった」とし、オンデマンドのメリットである複数回視聴する受講者も多く、熱意を感じる研修となった。
前半の藤井先生による講義では、薬剤により口腔内に起こりうる副作用を口腔乾燥から嚥下機能まで分かりやすく解説いただいた。「薬が効果を発揮するには"飲む"という行為が不可欠である」という始まりから、歯科として連携の必要性を強く感じ、惹きつけられる講義であった。
後半の木村先生による講義では、血液検査データや身体所見と、口腔内所見を関連づけてアセスメントする重要性をお話いただいた。
血液データを羅列されると、何をどうみてよいか分からず、それだけで苦手意識を持ってしまいがちである。講義では、各検査の目的と数値が表す意味について要点をまとめ解説いただき、多くのデータから有意なものを読みとり、口腔内所見と関連づける知識を身につけることができることができた。
今回の研修を通して、テーマの重要性はもちろんであるが、集合型以外の研修の可能性を改めて感じた。対面で得るものとともに、居住地に関わらず学ぶことができる機会をもつことの価値を大切にし、愛知県歯科衛生士会としても今後の研修をより充実したかたちで計画していきたいと思う。
生涯研修委員会 田中紘子