2023年11月20日
【研修会報告】歯周基本治療に必要な基礎知識~レントゲンを読み取れていますか~?
11月5日(日) 「歯周基本治療に必要な基礎知識~レントゲンを読み取れていますか~?」というテーマで、愛知学院大学歯周病科 後藤久嗣先生をお迎えし、集合型で研修会が開催された。当日は愛知学院大学歯学部附属病院より、小澤奈央 歯周病学会認定歯科衛生士、日比麻未 歯周病学会認定歯科衛生士にもお越しいただき、実習インストラクターとしてサポートをしていただいた。
私が、今回のペリオの研修会を受講しようと思ったきっかけだが、現在主に従事している歯科診療所の院長からの呟きだった。「あなたに足りないのは臨床、衛生士として最も大切で基本的なところ」若い頃、臨床で躓き避けていた。その後行政、高齢者施設の口腔ケアと長い間歯科衛生士業務を続けている。
数年前からひょんなきっかけで、週に一日臨床に携わることになった。ペリオの見解も進んでいるであろうし、そもそも臨床の経験が浅い私がついていけるだろうかと不安もあった。
このような現状から学んだ事を記す。
午前の講義は、後藤先生より臨床的分類を解りやすく図と写真で説明いただいたため、プロ-ビングデプスとアタッチメントレベルの意味についても理解することができた。
トピックとして「PISA」の紹介があり、医科歯科連携を進める上で歯肉炎症の見える化はとても有効だと感じた。また、パノラマX線写真をトレースしながら、レントゲンの読影方法についても学ぶことができた。
午後は歯周基本検査についての実技実習もあり、認定歯科衛生士の先生方から直接指導いただき、日頃感じている些細なことも質問できた。
適切なプロ-ビング圧ははかりを使いながら習得し、受講者も日々の臨床でのやり方を見直す機会になったようだ。私も圧とウオーキングプロ-ビングに気を付け、出来る限り正確に患者様に痛みのないようにしたい。
今回、学生時代に戻ったような気持ちで講義を受けた。
受講者層は7年目以下の歯科衛生士が半数を超えたが、3分の1は20年目以上の臨床経験がある方であった。アンケートから「ここまで丁寧な研修会はないので、良い学びとなった」「臨床に則した研修会であった」「講義と実習のバランスが良かった」などと言った言葉も頂いた。
次回はシャープニングやSRPに関する講義を予定している。
気付きと学びを持ち帰り、これからの日々の臨床に役立てたい。
高齢者医療福祉委員会
田中 佑子