2023年12月04日
【研修会報告】歯周基本治療の実践 -苦手なSRP・シャープニングを克服しよう!
11月23日(木・祝)「歯周基本治療の実践 -苦手なSRP・シャープニングを克服しよう!」をテーマに、臨床歯周病学会認定歯科衛生士の西尾いづみ先生を迎え、集合型の研修会が開催された。
午前はシャープニングについての講義と日常で自身が使用しているスケーラーに対してシャープニングの実習を行い、午後はSRPについての講義・実習を行った。
シャープニングが適切に行われることで、刃部が歯面で滑ることが減り安全性も向上する。歯石の除去効率のみではなく、患者さん、術者の安全面の確保も可能となるため、改めて適切なシャープニングの必要性を理解することができた。
SRP実習ではシャープニングで切れ味の良くなったスケーラーを使用し、鈍化したスケーラーとの比較を実感することができた。
今回の研修会では、患者の行動変容のためのアセスメントの重要性や歯周病の基本的な知識の復習にもなり、明日から歯周病患者への対応を見直すきっかけとなった。
SRPは歯科衛生業務の中でも、頻度の高い業務内容ではあるが、歯周病は歯肉縁下に問題が波及していることが多く、目視できない場所であるため炎症の軽減が見られない場合、歯科衛生士の不安は大きくなる。そのため、不安の払拭には自身のスキルアップが不可欠である。反対にSRPの成功は自身の成果が歯肉に現れ、検査結果のみではなく目視でも実感することができるため、歯科衛生士のやりがいにもつながる。今後も自身のスキルアップのために歯科衛生士会を活用してほしい。
歯科衛生士定着委員会
村田 有希