2024年07月15日
【研修会報告】口腔機能低下症に対応するために -口腔機能管理ができる歯科衛生士になろう!-
今年度最初の愛知県歯科衛生士会研修会が2024年7月7日(日) に開催された。
朝日大学歯学部 摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授 谷口裕重先生をお招きし、『口腔機能低下症に対応するために口腔機能管理ができる歯科衛生士になろう!』 というテーマでご講義いただいた。
午前の部は、令和6年度歯科診療報酬改定、オーラルフレイル、 口腔機能低下症の概念→検査方法→評価内容→訓練まで、わかりやすいスライドと動画を 用いて説明していただき、口腔機能評価・管理を日々の臨床に取り入れるためのポイントを理解することができた。
評価後は、患者様1人1人に適した内容のトレーニングを選択し、無理なく導入していく。 口腔に関する意識は低いことが多い為、意識して訓練を行うことで、廃用予防となる。 口腔機能管理も歯周病のメインテナンスと同様に『継続』が重要であることが分かった。
午後の部は、食事中のむせが主訴の患者様の症例検討を行った。各グループに朝日大学歯学部 摂食嚥下リハビリテーション学分野からお越しいただいたファシリテーターがついてくださり、とても有意義なワークとなった。
主訴に対してどのような評価・検査を実施したらいいのか、 評価表をもとに口腔機能を評価し、グループ内で結果を共有し、口腔機能管理計画書を作成した。
どのグループも積極的に講師やファシリテーターに質問がなされ、受講者同士で意見交換もなされており、 集合型研修のメリットを感じた。
来月も、 谷口先生に『嚥下障害に対応するために口腔機能管理ができる歯科衛生士になろう』 というテーマで歯科衛生士の臨床に即した内容で講義していただく予定となっている。
次回もグループワークで実践的に学べる機会を設けているため、奮ってご参加ください。
生涯研修委員会 木島由佳