• 2025年11月08日

    【研修会報告】歯科衛生士にも必要な嚥下精密検査-VE・VFの知識-

摂食嚥下⑤「歯科衛生士にも必要な嚥下精密検査-VE・VFの知識-」 2025年9月14日(日)〜10月12日(日)愛知県歯科衛生士会研修会がオンデマンド配信にて開催された。 講師は、多田瑛先生(朝日大学摂食嚥下リハビリテーション学分野)をお招きし、「歯科衛生士にも必要な嚥下精密検査-VE・VFの知識-」というテーマでご講義いただいた。 本研修は歯科・医療従事者向けセミナー動画共有サイトIOCiLの協力で開催され、全国から多くの方が受講した。「嚥下内視鏡検査(VE)」と「嚥下造影検査(VF)」は、嚥下障害の評価においてゴールドスタンダードともいわれる精密検査である。 講義内では、VE・VFそれぞれの検査の特徴や観察ポイントを写真や動画を用いて分かりやすく解説していただいた。また、嚥下精密検査の結果から適応する訓練・食支援の選択⽅法や現場でどのような情報を共有すると良いかなどの視点についてもお話していただいた。 特に、後半では歯科衛生士にも必要な視点として、「検査所見はゴールではなく、支援の出発点である」と述べられていたことが印象的であった。検査所見は、解釈を必要とする。「何をすれば誤嚥を防げるのか」「安全に食べることが出来るのか」など、具体的な行動に移していくことが重要である。小さな所見を見逃さず、チームで共有し、訓練や食支援に繋げていくという一連の流れを念頭に置き、患者さんの気持ちに寄り添っていきたいと感じた研修会であった。 当会の摂食嚥下に関わる研修会は、シリーズで受講していただくとより理解を深める事が可能である。ぜひ、その他の研修会もあわせて受講していただけると嬉しい。

生涯研修委員会 加藤りべか

嚥下⑤.png

  • 歯科衛生士 口腔機能向上のために
  • 愛知県歯科衛生士会支部 活動情報
  • 専門的口腔ケア対応 人材育成コース
  • 歯科衛生士 なんでも相談窓口
  • 入会のご案内