2025年9月21日（日）〜10月19日（日）愛知県歯科衛生士会研修会がオンデマンド配信にて開催された。

講師に大橋伸英先生（札幌医科大学）をお招きし、「もっと誤嚥性肺炎に詳しくなろう①基礎知識」をテーマにご講義いただいた。 講義では、呼吸器疾患の分類から始まり、肺炎を理解するうえで必要な解剖学的な知識について示された。

解剖学と聞くとそれだけで苦手意識を持つ者が多いのではないかと思うが、大橋先生からそもそも人間は構造上、誤嚥しやすいということが示され、身体のつくりを理解して疾患を捉える重要性を感じ、興味深かった。

また、誤嚥に関連する呼吸器疾患は誤嚥性肺炎のみでなく、誤嚥性肺臓炎、びまん性嚥下性細気管支炎があること、誤嚥性肺炎には明確な定義が存在しないなど、歯科衛生士に必要な基礎知識として改めて学ぶことができた有意義な講義内容であった。

本研修会は、会員に限らず未会員からも多数受講いただいた。言うまでもなく歯科衛生士は「肺炎予防と口腔ケア」を理解し実践していると思うが、多くの歯科衛生士が興味を持ち、必要としている知識であることが分かった。

これからも愛知県歯科衛生士会は、多くの歯科衛生士にとって魅力的な研修会を企画していきたいと思う。

生涯研修委員会　田中紘子

• 前の記事
• 一覧に戻る
• 次の記事